MARISSA
NHK WORLD-JAPAN「no art, no life plus」(英語ナレーション)
アメリカ人の父、日本人の母を持つ。と言っても、父が遺伝子検査をしたところ、祖先はドイツ人で、その他にもノルウェー、イギリス、スペイン、フランスにもルーツがあるそう。家庭内の言語は日本語だったが、ある日思い立ってECCジュニアに通いだし、10年かけて英語を習得。全国暗唱弁論大会で優勝、昨今では、日米合作映画 ”She’s Just A Shadow”(2018年公開予定)で全編英語の演技を披露した。
10歳の頃、舞台に出演する友人に感化され、子役として初舞台を踏む。初出演作品はミュージカル「赤毛のアン」だった。それ以来、ミュージカルや映像作品、またジュニアアイドルとしてバラエティ番組にも出演。高校時代は学業のため一旦活動を休止するも、大学入学時に再開。背中を押したのは、毎回舞台を観に来て、とびきりの笑顔を見せてくれる、ダウン症の弟の存在だった。
『レ・ミゼラブル』への出演など、芸能活動の傍ら、日本女子大学人間社会学部に在籍し、視覚芸術批評や文化人類学を学ぶ。学科トップの成績で卒業し、卒業論文は紀要掲載にも選ばれた。
大学卒業後の最初の出演作品『レミング~世界の涯まで連れてって』で、故・松本雄吉と電撃的な出会いを果たし、抽象演劇やコンテンポラリーアートにも強く惹かれるようになっていった。中でも特に前衛的なのは、初主演映画『眼球の夢』(日米合作)だ。ピンク映画四天王と呼ばれた佐藤寿保監督による同作品は、第64回ロッテルダム国際映画祭、全州国際映画祭(韓国)、ローザンヌアンダーグラウンドフィルム&ミュージックフェスティバル(スイス)などの公式招待を受けた。しかし対極的に、イマジカBSのキャンペーンガールを2年連続で務め、底抜けに明るくチャーミングな側面も見せ、ウクライナでのユダヤ人ホロコーストを描いた半自伝的戯曲『これはあなたのもの1943ウクライナ』(地人会新社主催・鵜山仁演出)では八千草薫の孫娘役を好演した。
音楽的にも一歩ずつ表現の幅を拡げていっている。『レ・ミゼラブル』を始めとするミュージカル的歌唱を出発点としつつも、朝比奈尚行演出のライブに出演し、前衛音楽に挑戦。『眼球の夢』公開時イベントでは「頭脳警察」のPANTAとデュエットを披露し、串田和美演出の『K・テンペスト』では民族音楽の美しさ、そしてそれを歌うことの楽しさに虜になった。
近年では英語力を生かし、トニー賞ノミネート作品『A Walk in the Woods』の翻訳や、NHK WORLD『no art, no life plus』の英語ナレーションなど、更に活動の幅を拡げている。
’12年 「BRAVE HEARTS 海猿」 監督:羽住英一郎
’14年 「最後の命」 監督:松本准平
’16年 「リップヴァンウィンクルの花嫁」 監督:岩井俊二
’16年 「眼球の夢」主演 監督:佐藤寿保(第46回ロッテルダム国際映画祭 正式招待作品)
’11年 「レ・ミゼラブル」/帝国劇場
’13年 「レミング」演出:松本雄吉/PARCO劇場
’13年 「メリリー・ウィー・ロール・アロング~それでも僕らは前へ進む~」銀河劇場
’14年 「ブエノスアイレス午前零時」脚本:蓬莱竜太 演出:行定勲/新国立劇場
’15年 朝比奈尚行演出「ヒロロポンテ」(Star Pine’s Cafe) リードボーカル
’16年 「残花~1945 さくら隊 園井恵子」演出:詩森ろば/座・高円寺
’16年 「るつぼ」演出:ジョナサン・マンビィ/シアターコクーン
’17年 「K.テンペスト2017」潤色・演出・美術:串田和美/まつもと市民芸術館ほか
’17年 地人会新社「これはあなたのもの」
’17年 「ペール・ギュント」演出:ヤン ジョンウン/世田谷パブリックシアターほか
’18年 ドイツ同時代演劇リーディング・シリーズ「冬の旅」
’18年 日本の演劇人を育てるプロジェクト「日本の劇」戯曲賞2017 リーディング公演VOL.1「空谷の湧水」
’18年 雨宿り公演「星の王子さま」/シックスペース
’18年 「ピアフ」演出:栗山民也/シアタークリエ
’19年 「マン イスト マン(男は男だ)」演出:串田和美/まつもと市民芸術館ほか
’19年 「K.テンペスト2019」演出:串田和美/まつもと市民芸術館ほか
’19年 ファミリー向け 物語付きクラシックコンサート「アラジンと魔法のヴァイオリン」演出:粟國淳/日生劇場他
’19年 カムカムミニキーナvol.68「両面睨み節~相四つで水入り」演出:松村武/座・高円寺
’20年 「Fly By Night~君がいた」演出:板垣恭一/シアタートラムほか
’20年 「Op.110ベートーヴェン「不滅の恋人」への手紙」演出:栗山民也/よみうり大手町ホールほか
’21年 ミュージカル「魍魎の匣」演出:板垣恭一/オルタナティブシアター
’21年 PLAY/GROUND Creation #2 「Navy Pier 埠頭にて」演出:池内美奈子/横浜赤レンガ倉庫1号館ホール
’22年 「I call My Brothers」演出:小川絵梨子/上野ストアハウス
’22年 理性的な変人たちvol.2「オロイカソング」演出:生田みゆき/アトリエ第Q藝術
’22年 新国立劇場小劇場「アンチポデス」演出:小川絵梨子/新国立劇場
’22年 日生劇場ファミリーフェスティヴァル2022 物語付きクラシックコンサート「アラジンと魔法の音楽会」
’22年 「レオポルトシュタット」演出:小川絵梨子/新国立劇場
’23年 イッツフォーリーズ新人公演「人間ども集まれ!」演出/浅草九劇
’23年 理性的な変人たちvol.3「海戦2023」演出:生田みゆき/アルネ543
’13年 「京都地検の女」第4話(EX)
’13年 「相棒 season12」第4話(EX)
’14年 「ラスト・ドクター」第7話(TX)
’15年 「36時間まるごと 死ぬまでに観たい映画1001本ナビ番組」(イマジカBS)
’16年 「すごいぞ!イーストウッド伝説」(イマジカBS)
’17年 「警視庁捜査一課9係」第5回(EX)
’17年 「ヘヤチョウ」(EX)
’18年 「世界の国境を歩いてみたら・・・」国境レポーター(BS11)
’21年 「コールドケース3~真実の扉~」第5話(WOWOW)
’23年 「富田望生の日日是芸術」(NHK BS4K・BSプレミアム)
【モデル】
’14年~’15年 La Maison de Lyllis
’15年 「自分でつくる とっておきの ビジューミサンガ&ブレスレット」
’15年 「コットンパール・エアパールで作る大人アクセサリーの世界」